ひとり言 その二百十二(2007年5月17日)

ハウザーがやって来た。
あのドイツの銘器、ヘルマン・ハウザー(1978年製)だ。
数年前にある知人から「全く弾かなくなってしまったので使って下さい」とお申し出をいただき、その時は「私はスモールサイズのギターを使っているので、、、」と、お断りさせていただいたのだが、その後も何度か同じ話になって「教室の貸しギターでもいいですか?」と冗談で言ったところ「今のまま腐ってしまうよりはいい」というお返事から、めでたく(?)我が家にやって来ることになったのだ。
さすがに、何年もケースに入れられたままだっただけあって、全てのフレットが見事に緑に変色し(カビ)ていて、ボディーの響きは、まるで声を忘れた歌手のようだったけれど、奇跡的にネックの反りや割れ等の症状はなく、フレットを1本ずつ磨いて、弦を交換して、ガンガン鳴らしていたら、少しずつハウザーらしさが戻って来たように思う。あと4、5ヶ月もすれば、すっかり目が覚めて、見違えるような楽器に変わることだろう。
ずっと昔、アフガンハウンドという種類の犬を飼っていた。
13年生きて、老衰で死んでしまったけれど、その犬に「ハウザー」という名前をつけたのは私だ。
犬のハウザーはもう生き返らないが、ギターのハウザーを生き返らせることに今、喜びを感じている。
それにしても、世界にギター教室は多かれど、ハウザーを無料貸しギターにしている教室はウチだけでしょうねぇ。(汗)