ひとり言 其の二百十九(2007年8月23日)

今回はアマチュアギターコンクールについての色々なご意見ご要望に個人的にお答えしたいと思います。


まず「真夏ではなく過ごしやすい季節に開催してほしい」という件につきまして、、、

*そもそも「ギター大人の甲子園」というスローガンで開催しています。
今年は特に猛暑で、参加された方は大変だったと思いますが、ギターの情熱のほうがお天気より強いんだぞ!という気迫で今後も参加していただければと思います。ただし、熱中症対策などには十分に気をつけて下さいね。
それから、仕事をしているアマチュアギタリストにとってお盆休みはまとまった練習時間が確保しやすいのではないか、という理由もあります。また運営上では、夏はホールが取りやすいのですが、秋や春はホールの確保が難しくなります。出来れば、同じ頃に同じ会場で開催して行きたいのでこの季節を狙っているのも理由の一つです。それから、審査員の方々にとっても、コンサート活動等が比較的少ない時期だと言うということもあります。
他にもありますが、参加者だけでなくスタッフも皆、暑い中でも頑張っています!ご理解お願い致します。


次に「もっと長い時間演奏させて欲しい」という件につきまして、、、

*50名をステージで、というのは確かに他のコンクールでは考えられない人数かと思います。
「人数をもっと減らして一人の持ち時間を増やして欲しい」ということも理解出来ます。
とくに、遠方から参加される方にとっては切実な願いでしょう。
しかし、「少しでも多くの方に響きの良い大ステージで演奏して欲しい」と言う理由から、時間は短くても人数を多くしよう、ということで50名を選ばせていただいています。(詳細は現代ギター誌2007年6月号をお読み下さい)
もっと演奏したいということであれば、課題曲をしっかりと練習して本選出場を果たし、たっぷり8分演奏するという解決策があります。
ただ、テープ審査で落ちてしまった方は「わずかな時間でもステージで演奏出来るだけ羨ましい」と思っているということも念頭に入れていただければと思います。


次に、「控え室が狭い」というご意見につきまして、、、

*控え室はホールに付随して使用出来るものは2つしかありません。が、会館と交渉をして会議室を控え室として使用させていただけるようにしました。
本当は地下2階の練習室を使用出来れば問題ないのですが、それは使用権を抽選で勝ち取るしかありません。
昨年も今年も抽選に外れました。これは「運」ですので仕方ありません。
来年は広い控え室の使用権が得られるように、皆さんで祈って頂ければ幸いです。



最後に「参加費が高い。アマチュアなのに入場料が高い」というご意見につきまして、、、

*運営には費用がかかります。
全日本アマチュアギターコンクールは参加費が1万円、入場料は1800円です。(そんなに高いですか〜?)
他のコンクールの殆ど全てが、コンクール参加費の他に会員からの「会費」という収入源がありますが、このアマチュアギターコンクールには会費収入がありません。参加費とチケットと広告のみが収入源です。
わかりやすく言えば、今の収支でトントンです。営利目的ではないので、トントンなら良いのですが、赤字での継続は難しくなります。
審査員もスタッフもみんな、薄礼でボランティアに近い状態です。賞品提供者も有り難いことに無償で協力して下さっています。
経費節約にも努力して運営しています。
少しでも長く続けて開催して行きたいと思って頑張っています。
今後は「テープ審査とステージ審査で参加費を2つに分ける」などの対策も視野に入れようと思っています。
ドバッと寄付でも集まれば、、、な〜んて(笑)


かなり長くなりましたので、今回はここまでにします。
ご理解のうえ、今後もご支援ご協力いただければ大変うれしく思います。


***第8回全日本アマチュアギターコンクールの結果***

第1位 大野加奈代(埼玉)
第2位 森本素子(長野)
第3位 比嘉隆則(神奈川)
次席  糸坂直志(北海道)
特別賞 末積 武(東京)