ひとり言 其の二百九十二(本が先か、映画が先か)

2009年11月12日

山崎豊子原作の「沈まぬ太陽」が話題になっています。
文庫本で5冊。今度連休があるので読もうかと思っています。映画も上映中なので、たまには映画館に足を運ぶのも良いかも知れません。
私はずっと昔から山崎豊子ファンで「白い巨塔」や「華麗なる一族」のような話題作はもちろん、マイナーな作品もけっこう読んできました。
ただ、不思議な事にTVドラマや映画では興味が出ないので(時間帯も合わないし)、今やっている「不毛地帯」も一度も見た事がありません。
どこかで「本(原作)には敵わない」と考えているのだと思います。
好きな作品だけに、テレビドラマなどで軽く扱われるとがっかりするので、それがイヤなのかも知れません。
好きな作品でも、もともと軽い作品や、ほどほどに好きな場合には、TVドラマも見ます。
例えば「のだめカンタービレ」。もっとも、これは原作がマンガなので(すでに絵になっているので)読み手の想像力に関係なく映像化出来るからか、そのままと言っていいほど、原作通りのTVドラマになっていました。
それから『冷静と情熱のあいだ』(江國香織、辻仁成)は、映画では全く別の作品になっていて、それはそれで逆に興味深かったです。
「沈まぬ太陽」は映画でも4時間という事ですから、けっこう見応えがあるかもと期待しています。
本が先か、映画が先か、、、。どっちにしようかな?
どっちにしようか、と言えば、、、私は新曲をやるとき、他の演奏をあまり聴かないようにしています。
印象(曲の流れ)を掴む為に、時にはは2〜3回聞く事もありますが、基本的に自分の音楽が見つかるまでは他人の演奏は聴きません。
生徒さんにも、あまり聞かないように注意することがあります。
それは、自分で音楽を考えずにマネをしてしまう危険があるからです。
まず自分ならどうするか、どうしたいか、が自己表現。その先に、人はどうしているか、と目を広めて参考にして行くところに面白さも、成長もあるのだろうと思っているのです。
ただ、初心者の練習には「まず、良い見本をマネする」ことも大切でしょうから、その辺は臨機応変で。
本は読み手の想像力、映像は作り手の想像力。
楽譜からの演奏は自分の想像力、CDの演奏は演奏者の想像力。
どちらにも、作品を生んだ人間がいて最終的にそれを受け止める人間がいて、、、と思うと尚更、興味深いものです。