ひとり言 其の三百六十八(ミスタッチをなくす方法)
2011年8月5日
コンクールまで約2週間。
追い込み練習に入った方も多いのではないでしょうか?
「練習では間違えないのに、ステージではなぜかいつもミスタッチをしてしまう、、、」
そんな方へ。
ステージで緊張してしまうのは仕方のないこと。
でも、ミスをしてしまうのは「感覚で押さえているせい」かも知れませんよ。
緊張すると筋肉は収縮します。だから、いつもと同じように押さえているつもりでも「いつもより指が広がっていない=フレット感覚がひとつズレる=半音低い音が出てしまう(右手の場合は隣の弦を弾いてしまう)」というミスタッチにつながる危険が大きいのです。
それを回避するには?
感覚で押さえない(頭でしっかり認識して押さえる)ことが大事です。
では、そのために必要な練習は?
まず、とにかく、ゆっくり弾くこと。
ものすご〜く、ゆっくり!そして、確実に。
ゆっくり弾くのは難しいのです。
流れでテキトーに弾いている場合、ゆっくり弾くと止まります。流れないから止まるんです。
逆に言うと、止まってしまう所は、しっかり頭に入っていない所ということです。
止まった場所を「指で」思い出すのではなく、楽譜を見直して「頭で」しっかり記憶してください。
ゆっくり弾こうと思っても、つい早くなってしまう(いつもの早さに近づいてしまう)ので、メトロノームを3倍くらい遅くセットして、それに合わせて練習するのも良いでしょう。
気持ちよく弾くのは大事ですが、このような『地味で気持ちよくない練習』(笑)も必要でしょう。
ただし、これは音楽性とは全く別の練習ですから、ミスタッチやど忘れを無くす「機械的な練習」と割り切ってやることが肝心です。