ひとり言 其の四百十五(2012年全日本アマチュアギターコンクールテープ審査詳細)

2012年6月8日

今年のテープ審査も終わりました。

テープ審査の方法は昨年と同じでしたので、この「ひとり言」の2011年6月14日に書いたものを見て頂ければ詳細も分かるかと思いますが、過去のものを読めないパソコン環境の方もいらっしゃると思いますので、昨年の文章を所々抜粋しながら、今年の様子をお知らせしたいと思います。


第13回全日本アマチュアギターコンクールのテープ審査は、三鷹市芸術文化センターで7名の審査員から当日都合が良い6名で行いました。
参加者はすべて番号で整理され、審査員は誰が演奏しているかは全く分からない状態で聴きます。
スタッフ2名が「氏名と番号が合っているか」を確認し、録音したものをセッティングします。
今回も前回同様、審査前にランダムに選んだ演奏を数人ぶん聴きました。
MD,CD,カセットテープ、すべての種類を聴きました。
これはいわゆる「耳慣らし」のようなもので、最初に聴いたものとそれ以外のものとの相違感を減らす目的で行われました。

さて、審査開始。
5点で採点します。
1、2点は不合格基準。
3点はなるべく付けないようにしながらも合否ボーダーライン。
4、5点は合格基準。

1〜3点の演奏には審査員がコメントをメモします。
演奏を聴きながら書くので忙しいです。
不合格の方には、そのメモをお送りしています。
これは、改善点などをお知らせする目的です。
不合格だった方で、もしメモが5枚しか同封されていなかったら、それは誰か一人が4点をつけていたことになります。
(審査員2人以上が4点をつけている人は全て合格していた。審査員が1人でも5点をつけていて不合格になった人はいなかった)

結果としては、18点以上が合格で17点以下が不合格になりました。
つまり、審査員全員が3点(ボーダーライン)を付けていたとしたら合格しているということです。
昨年は満点がいなかったのですが、今年は30点満点が出ました。
審査員全員が満点を付ける演奏内容とは素晴らしい限りです。

そして、最終結果として49名の合格者が決まりました。
50名にならなかったのは、今年も昨年同様に1点を競う接戦で、次の点の方を入れてしまうと今度は人数が多すぎてしまい、ステージ運営上難しいと判断された為です。

今年、特に気になったのは「譜読みミス」が多かったこと。昨年は譜読みミスが少なかっただけに残念でした。
リズムを含め、楽譜をしっかり読んでいないということで、確実に1点減点となります。審査員6名なら6点の減点です。もったいないです。
今回の「鐘の響き」は有名な曲で、色々な演奏バージョンがあります。
CDなどで耳が慣れてしまって「思い込み」で弾いている方も多いように感じました。
版が指定されている楽譜の場合は、油断せずに(新曲を読むつもりで)しっかりと楽譜を注視していただきたいと思います。

それから、今回は録音を再生出来ずに失格になった方が1名いました。
用意した3台の再生機械すべてでエラーとなり、パソコンでも試しましたがダメでした。
最初は再生機械との相性かと思いましたが、パソコンでもダメと言う事は、おそらく何も録音していないCDを間違えて送付してしまったのだろうと思われます。
確認の為に、かならず再生して(聴きなおして)送付して頂きたいです。


今年の課題曲はテンポが早めの曲でしたので、録音も大変だったことでしょう。
1曲でも完璧に弾くことの難しさを、参加された皆さんは学ばれたことと思います。
色々な経験を今後に役立てていただければ幸いです。

審査員の皆さん、スタッフの皆さんもお疲れさまでした〜。

私はこれから、発送業務をしっかり頑張ります!


P.S.
演奏者の合否や点数はお知らせ出来ませんのでお問い合わせはご遠慮下さい。