ひとり言 其の四百五十六(音楽は時の芸術)
2013年5月7日
『志田英利子ギター教室第37回発表会』もおかげ様で無事に終わりました。
皆さん、一生懸命に演奏していました。まず、そこは偉いと思います。よく頑張りました!
指導者として気になったことは、弾き直しが多い、ということです。
レッスンでもいつも「間違えても弾き直さないように!」と口を酸っぱくして言っているのですが、言われていてもつい弾き直してしまうようです。
これは普段の練習の仕方に原因があると思います。
練習で弾き直していると本番でもつい弾き直してしまいます。恐ろしいことに、これも「練習の成果」になってしまうのです。
曲を通して弾く時は「間違えても気にせずに前に進む!」こと。これを意識して練習し、間違えたところや問題があるところは、そのあとであらためて「部分練習」をする。これをやらないと、気がつかないうちに「弾き直す練習」をしてしまっていることにもなりかねません。
音楽は流れているのです。一度間違えた音はもう諦めるしか仕方ないのです。でも、それを気にして弾き直してしまうと、そこに時間的ミスが加わります。弾き直すということは、音とリズムの2つのミスを重ねてしまうことになるのです。
弾き直しさえしなければ、音のミスはあったとしても、音楽の流れが壊れないので最小限のキズにしかなりません。
自分では「ありゃ〜、間違えた!」と思っても、聴いている人はもっと大きな流れで聴いているので、演奏者が思うほど気にはならないものです。自分で傷を広げるのはあまりにも勿体ない。
ミスよりも、もっと大きな音楽的な流れを大事にしていただきたいと思います。
音楽は時の芸術です。4次元の芸術です。流れを止めないでほしいです。
そのためには、普段からそれを意識して練習し、歌いながら(心で)聴くことが効果的です。
なぜなら、歌が止まらなければ流れも止まらないからです。
最後に、前回の反省点だった「弦」と「合奏ポジション」については今回改善出来ていたと思います。
こうやって、反省しながら改善してゆくことが、経験の賜物のひとつですよね!
それを成長というのかも知れません。