作品との出会い(ひとり言 其の五百七十一)
2015年2月23日
2015年度アカデミー賞が今日発表されました。
映画フャンの「はしくれ」としては楽しみなイベントですが、受賞作すべてが観ていない作品だったので、なんともコメントが難しいです。
これからの上映に「あ〜、これがあの受賞作ね」というスタンスで観るしかありません。が、そうやって沢山の作品から観る作品を絞るのも、またひとつの方法だとは思います。
ただ、世の中から華々しい評価はされなくとも、素晴らしい作品はたくさん存在すると思います。
むしろ私は、そんな作品に出会った時の方が数倍も嬉しいです。
最近みた中では、2008年に公開された『やさしい嘘と贈り物』が、それにあたります。
レンタル専用のDVDで、なんとなく手に取った作品でしたが、とても心に残るものでした。
『あ〜、こんなふうに強くて優しい女性になれたらいいな〜』って思いました。
同じく、『ハロルドとモード』という作品も、憧れの女性が出て来る映画です。
最初に出会ったのはドイツに留学して間もなくでした。
ドイツ語があまり理解できず、小さな映画館に1週間で3回行きました。
(ドイツでは基本的に字幕がなく、ドイツ語の吹き替えだけになります)
それでも理解出来ないところがあったので、すぐに日本で原作(本)があったら読みたいと思って探してもらったのですが見つからず、そのまま諦めて忘れていたのですが、帰国後に数年たってから日本語のDVDを発見し、運命に人にまた会えた様な(笑)とてもドキドキした気持ちになりました。
でも、あらためて日本で観た時にはやっぱり自分も少し大人になっていて、初めてこの作品を観た(19歳の頃)とはまたちょっと違う印象でした。
それでもとっても嬉しかったです。
日本語のDVDでは『少年は虹を渡る』というタイトルになっていました。
もう、40年以上前の作品です。
それに、知ってる人なんて10000人にひとり居るか居ないかというような、まったく無名の作品です。
それでも、私はきっとこの作品を生涯忘れないと思います。
それこそが出会いだと思うのです。
音楽はもっと出会いが難しく貴重ですよね〜。
ライブ(リサイタル)は、まさに「奇跡」だとすら思います。
そんな瞬間に立ち会えたら、もう言うことなし!ですね〜。