第44回新人ギタリストオーディション結果(ひとり言 其の五百八十五)

2015年6月22日

昨日、『第44回新人ギタリストオーディション』が開催され、下記の4名が合格となりました。
カッコ(  )内は得点です。

伊藤亘希さん(85点308)
北方雅之さん(82点154)
石川大都さん(81点692)
八木下愛海(81点692)

私を含む協会委員12名と名誉会員1名の13名で、70点〜90点の間で得点を付け、その平均点が80点以上で合格となりました。

次席は中里一雄さん(79点583)で、あと一歩というところでしたが、来年は予選免除となりますので、自分の得意な自由曲を携えて高得点の合格を狙っていただけることと期待しています。

1位で合格された伊藤さんの演奏は、今年のクラシカルギターコンクールでも審査させていただきましたので、実力はもう知っていましたが、昨日の演奏も完成度が高く素晴らしいものでした。
すでにギターを教えている(つまりギターで収入を得ている)ということですが、今回神奈川ギター協会の後ろ楯を得た訳ですから、これからますます活躍の場を広げていただきたいと思います。

ところで、私は1年に3つのコンクールで審査員をさせていただいていますが、3つともカラーの違うコンクールなので、自分の中では審査基準のようなものを変えています。

例えば、今回の新人ギタリストオーディションは、その日の演奏だけでなく、少し将来性も考えて採点しています。

そして、アマチュアギターコンクールは、ギター(音楽)に対する思い入れが強く感じられる演奏を高く評価し、これまでのギターとの関わりを想像しながら採点しています。

もっと分かりやすく言うなれば、新人ギタリストオーディションでは若手を応援し、曲の完成度や理解力(楽典を含む基礎力)、技術力などで得点を付けますが、アマチュアギターコンクールでは年配の方を応援し、音楽的に多少強引であっても「自分がこう弾きたい!」と意欲的に表現する様な演奏に高い点を入れ、流れを止めない様なミスならあまり気にしないで採点しています。(テープ審査は別です)

そして、クラシカルギターコンクールは、そのどちらも感じられる演奏、つまり完成度は高く、技術力もあって、理論的にも無理がないうえに個性もあって、表現力にすぐれている演奏を期待し評価しています。

もちろん、どのコンクールも賞を取るには「ある程度のレベル」は必要で、それは付け焼き刃では通用しないのは言うまでもありません。

コンクールやオーディションは、練習の励みや指針にするものであって、それ自体を目標とするものではないと思いますが、それでも他人が自分の演奏を認めてくれたひとつの結果として形になるものですから大事なことだと思っています。

コンクールを目指す生徒さんへの指導も審査も、これからも気を引き締めて行いたいと思っています。