第45回新人ギタリストオーディション結果速報(ひとり言 其の六百二十一)

2016年6月26日

今日(と言っても、もう夜中の12時をまわっているので正確には昨日ですが)『第45回新人ギタリストオーディション』が行われました。
今年は33名のお申し込みがあり、昨年度次席で予選免除の方1名を加えた34名の参加となりました。

結果は次の通りです。

入賞(合格)4名(カッコ内は平均点数)
大沢美月さん(85.357)
佐々木宣博さん(81.000)
中里一雄さん(80.769)
中野木介さん(80.071)

入選(本選出場)2名
斎藤奈々子さん(78.461)
井上和也さん(77.615)

入賞された皆さまには、心よりお祝い申し上げます。

そして、スタッフの皆さん、審査員の皆さん、出場された皆さん、応援された皆さん、、、お疲れ様でした!

さて、ここからは審査員の一人としての感想ですが、、、

まず、今年の課題曲はソルのカンタービレ(作品31−10)ですが、これは今年の8月13日に行われる『全日本アマチュアギターコンクール』の課題曲でもあります。

正直なところ、今回の33名のうち、「全日本アマチュアギターコンクールでもこれなら合格!」と言える演奏者は少ないように思いました。

本選前の副委員長の講評にもありましたが、「基本的なアナリーゼが出来ていない人が多い」ことは憂うことです。
この曲は、完全な『古典』で、それほど難しいアナリーゼではありません。

にも関わらず「え〜、その解釈はないでしょう〜?」という演奏を聴くと、音楽理論の重要性を思わずにはいられません。

今回、予選を通過した方(5名)は、私も全員合格点をつけた方でしたが、中には「理論的には合ってないけど、ま、これも、解釈の一つということで、、、。自由曲は良かったので、、、(汗)」とした方も入っていました。

『ギター界では通用するけれど、音楽界では通用しない』というのは、もう昔のことだと思っていたのに、古典になるといまだに直面する現実がありますね‥‥。ギター界にいる者としての反省点です。

それから、気になったこととして『中声部が鳴っていない』という方も多かったです。

メロディーだけでなく、もっと立体的に和声を聴いて欲しいです。

例えば、最初の2小説。冒頭から3つ続く中声部「レ」は良いとして、2小説目の最初の「シ」が聞こえない。

もっと残念なのは、9小説目の中声部のクロマティック進行はしっかり弾けているのに10小説目最初の「シ」が聞こえない‥‥。進んでいる音の『収まる場所』がなくなってしまい、とっても中途半端です。

幸い、アマチュアギターコンクールはまだ先ですし、今回の新人ギタリストオーディションに参加された方もずいぶん重複していますので、これを良い経験としてさらに綿密な演奏に仕上げていただければ幸いです。
アマチュアギターコンクールに出場されない方も、一度自分の演奏を録音して、客観的に聞いてみることをお勧めします。これはとても勉強になるはずです。

さて、話が変わりますが、今回は参加者34目中、10代は2名、20代は4名、30代は6名、40代は4名、50代が7名、60代は11名となりましたが、偶然にも「本選出場者は各世代から1名ずつの6名」となりました。
つまり、10代代表、20代代表、30代代表、、、みたいな感じで。(笑)

そんな中で、60代の中里さんの入賞は、画期的なものであり、心からの賞賛を送りたいと思います。

なんと、中里さんは11回目の挑戦(うち本選出場は6回)で、今回の入賞です。

打ち上げでは「審査員の方々の温情があって、、、」と謙虚な感想を述べられていらっしゃいましたが、公正な審査で、全くのオマケ無し(当たり前か!?)で、実力で勝ち取った入賞です。

この『心の強さ』を是非、皆さんにも見習っていただきたいですし、もちろん私自身も見習って頑張りたいものです。

さて、ここまでいろいろと書いてみましたが、実は今日の打ち上げで熱燗6合とカシスウーロンを3杯飲んでいますので、まだ酔いもまわっていて、もしかすると誤字などを含む間違いがあるかもしれません。

今からまず就寝し、明日またこれを見直してみますが、まずは『迅速な情報と率直な感想』ということで、ご了承願います。。。