第46回新人ギタリストオーディション結果(ひとり言 其の六百六十)

2017年7月3日

昨日行われた『第46回新人ギタリストオーディション』の結果は下記の通りとなりました。

合格者(4名)
加藤潤さん
三崎百音さん
二上育矢さん
本多磨弥さん

合格された皆さん、おめでとうございます。

さて、今回のオーディションでは38名の方がエントリーし、5名が欠場となり33名での予選が行われました。

私はこのオーディションで審査をさせていただいて20年くらいになりますが、過去に5名という欠場者数は記憶になく、最多だったのではないかと思います。

自分が挑戦者だった頃を思い出すと、本番が近くなると体調が悪くなったりはしょっちゅうで、それでも一度も欠場はしなかったのですが、うまくいかなかった時の言い訳にしていました。

しかし、「これは気持ちで負けてる」と自覚してからは「いつも通り当日を迎えられたら半分勝ったと同じ」そして「準備にベストを尽くせたら8割勝ち」と思うようにしました。

つまり、結果はどうでもいいのです。どうでもいい、というと投げやりに感じられるかも知れませんが、当日の結果よりも大事なことがある、ということなのです。

これは、今でも私の信念の一つになっています。

今回欠場された方5名には、それぞれ「のっぴきならぬ事情」があったことかと思いますが、もしどこかに逃げの気持ちがあったとしたら、そんな自分と向き合って「逃げ癖を付けない」ことが必要かもしれません。

「逃げる楽さ」を覚えてしまうと、困難があるたびに逃げることを考えるようになってしまいます。
それは長い人生で良いこととは思えません。
時には「逃げる勇気」も必要ですが、それは逃げているのではなく、戦う中での選択です。

さて、説教くさい話はこのくらいにして(笑)、話をオーディション審査に戻しますと、、、
今回、予選を満場一致で合格された方は2名だけでした。
それは、加藤潤さんと本多磨弥さんです。
お二人とも見事に合格されたことは、安定した実力があるという証かと思います。

実は今回は、予選も本選もずいぶん評価が分かれました。

課題曲を採点にどのくらい重視するか、ミスによる減点をどう扱うか、音楽的な表現力と技術的な演奏力をどう評価するか、などの審査基準が各審査員に委ねられているから、採点基準が曖昧でバラバラになったためと判断しています。

私自身、採点が難しかったですが、今回の合格結果は(順位を含めて)私の採点と同じでした。

しかし、あくまでも、これは評価の一つでしかありません。

本選まで進めなかった方の中にも、とっても美しい音の方や、歌いまわしが上手い方、音楽理論を理解して正当的にまとめていた方など、素晴らしい演奏者がたくさんいました。

現に、1票も取れなかった演奏者は9名だけで、そのほかの24名には「審査員の誰かが本選出場にふさわしい」と判断して点を入れているわけです。
つまり、その24名の皆さんは、誰が本選に行ってもおかしくない、ということです。

さらに言えば、参加された皆さんは、このオーディションに向かって練習を積み上げ、当日しっかり演奏したということで、もうすでに勝者です。自分を褒めてあげましょう。

「よく頑張った!」

私は、今日から気持ちを切り替えて、また日本教育工学会の全国大会に向けての論文準備、頑張ります!!