第19回アマコン録音審査(ひとり言 其の六百八十九)

2018年6月11日

第19回全日本アマチュアギターコンクールの録音審査を終えました。
この録音審査は、スタッフが録音媒体と氏名を確認してセッティングするので、審査員は誰の演奏なのかは分からないで聴いています。
今回、演奏の冒頭に自分の名前を入れて録音したものがありましたが、今後は余計な音は入れないようにして欲しいです。公平公正に審査をしていますので。

さて、9日に氏名、住所、演奏曲目のデータ作り(チラシや広告のもと)や発送準備を行い、昨日はヤマトDM便で合格通知、そして週明けの今日郵便局に出向き、不合格の方にメダルとコメントを発送しました。

2〜3日のうちにはお手元に届くと思いますので、もし今週末になっても届かない場合はお手数ですがご連絡をお願い致します。

ところで、今年の録音審査についてですが、、、まず、気になったのはリズムがいい加減な方の多さ、です。

「タンゴ』ということで、付点音符からの八分音符、装飾付きの3連符など、確かにリズムが取りにくいところは多かったとは思いますが、基本をしっかりやれば問題ないはずなのに〜〜〜と歯がゆく感じました。
装飾音符がある場合は、まず装飾音符を取って正確にリズムを刻んでから、それを崩さないように装飾をつけるとリズムが崩れにくくなると思います。

それから、一度自分で演奏した録音を最初の2段だけでも良いので譜面に書き起こしてみてほしいです。
そうすれば、楽譜と自分が書いた譜面の違いがハッキリするのではないでしょうか?

自分が弾いている演奏を譜面に書き起こせないようなら、基本ができていない証拠です。
楽譜の読み方や書き方を理解するのは、解釈以前の問題だと思います。
厳しいようですが、まずその自覚が必要でしょう。

また、最後の段の2小節目の和音に音間違いが多く見られました。
シがシャープになっているので、普通のドと同じ音になるのですが、そのシャープを見落として開放弦で弾いてしまっている方が多かったです。

音ミスは(読譜ミスは各審査員からマイナス1点になるので)かなり大きな減点になります。

全員が満点をつけていれば、音ミスがあっても合格点になります。
各審査員は1〜5点で採点します。4点は合格ライン、5点が満点です。1〜2点は不合格ラインで、3点はどっちつかずという感じでしょうか。

読譜ミスがあった場合、全ての審査員が合格点の4点をつけても、そこからマイナス1点で3点になるので、合計点では不合格です。オール3点では合格できないほどの接戦なのです。

良かった点としては、まず欠席が一人もいなかったこと。これは、簡単なようであっても、なかなか難しいことと思うのです。
それから、スタッカートなど、リズム表現の工夫が多くの方に見られたこと。

さらに、ベースの消音など、響いてる音に対しての配慮が感じられ、スッキリした演奏が多かったことです。

5段目、転調して4小節は、みなさんリズムも良く、気持ちよさそうに弾いていたので、こちら安心して聴けました。音もきれいな方が多かったです。

そのように、良いところも色々とあったのですが、短い時間でコメントを書くので、どうしても審査員としては「改善して欲しいところ」ばかり書いてしまっています。

ズバズバと厳しいことばかりを書いているかもしれませんが、愛のムチ(?)と思っていただければ幸いです。(^^;

不合格の方には審査員のコメントをお送りしています。

合格の方には合格通知だけです。

不合格の方には再挑戦を期待し、合格の方には8月18日の熱演を期待しています!