子供のギター選び (ひとり言 其の七百五十五)

 2022年1月22日

今月行われた日本ギター連盟主催のコンペティションで、志田ギター教室の田中理彩ちゃんが東京甲州地区大会で金賞となり、3月27日に白寿ホールで行われる全国大会への出場が決まりました。

今回改めて感じたのは、コンクールやオーデションで使用する楽器について、です。

理彩ちゃんは4歳でスペイン製の一番小さいペペギターからスタートし、今はマルティネス子供用の一番大きなサイズを使っています。

子供が趣味で演奏するには良い展開だと思いますが、コンクールとなると少し難しいところです。

事実、先日のステージではノーミスで演奏内容は申し分ないものの、音量が足りなく、せっかく強弱や音色で音楽表現していてもピンボケになってしまっていました。

かと言って、まだ小さい身体で大人サイズのギターを持たせるのは少し酷です。

その子供の体型や体質にもよりますが、小学校4年生か5年生までは、やはり少し小さいサイズが良いと思います。

結論としては、今回の全国大会には私の所有する少し小さい大人用ギターを使用して対応することになりましたが、ギター選びは大人にとっても大事なことと思います。

まずスタートなのですが、ギターは手軽で安いというイメージがあるようですが、まずはそれをなくして欲しいです。2、3万円くらいで、、、と思っていたら大間違いです。

バイオリンやチェロの様に高額ではないものの、安物は音が出しにくく、不必要な力がかかってしまうので、やめた方が良いです。

安くても6〜7万円程度のレベルは必要に思います。

もし予算オーバーであれば、中古でも良いので最低レベル以上のギターで練習してほしいです。

ギターは難しい楽器ですが、質の悪いギターはそれをもっと難しくしてしまうので、練習が思うように捗らず楽しめなくなってしまうのがオチです。

まずは6〜7万円程度のギターで様子を見て、少し進んだら量産ギターの高いもの、または手工ギターの安いものへのレベルアップをし、さらに手工ギターの良いものに変えて行ければ良いと思います。

予算があるなら、いきなり良い手工ギターを持つのも良いと思います。良いものを持って、大事に長く使う、という考え方です。

道具は腕を助ける、と言う言葉通り、上達に良い道具は必須だと思います。

弘法筆を選ばず、という言葉もありますが、それはもっと先の話。それに、弘法大師様だって、やっぱり悪い筆より良い筆を使う方がベターでしょうしね。

相棒選びは大切に。楽器のご相談はいつでも承ります。

もちろん、無理なセールスはしませんので、ご安心ください。