第24回全日本アマチュアギターコンクール録音審査詳細(ひとり言 其の七百七十)

 第24回全日本アマチュアギターコンクールの第2次録音審査が終わり、ステージで演奏していただく50名が決まりました。

10日に氏名、住所、演奏曲目のデータ作りや発送準備を行い、本日全ての参加者に合否通知を発送しました。
3〜4日のうちに参加者皆様のお手元に届くと思いますので、もし今週末になっても届かない場合はお手数ですがご連絡をお願い致します。

さて、録音審査についてですが、毎回僅差で合否が分かれる接戦とはいえ今年は殊更に厳しかったと思います。

課題曲はソルの『カンタービレ』。美しく、そして有名な1曲です。

録音審査は通常6名で審査しますが、今回は審査員に欠席が出たため5人での審査となりました。
審査員はランダムに決められた順番で演奏を聴いて、それぞれが1〜5点で採点します。
1〜2点は不合格レベル、3点はボーダーライン、4点は合格レベル、5点は文句なしでの合格という基準です。

今回の演奏では、25点(満点)は1人だけ、24点と23点が各3人、22点が4人、21点が6人、20点が13人、19点が9人、18点と17点が各4人で、合計47名がまず合格となりました。
そして別れ道になったのは16点。なんと同点で9名が並んでしまったのです。

ステージ演奏に進めるのは50名までで、流石に56名では人数オーバーですので、採点内容を比較し、全審査員が3点以上をつけた1名がまず繰り上げで合格、そして、次に審査員過半数がボーダーの3点以上を付けた2名が繰り上げとなり、ちょうど50名が決まりました。
審査員全員がボーダーの3点を付けた15点の方は誰もいませんでしたので、16点が運命の分かれ道になった、と言えます。

不合格の方への郵便物には記念メダルの他に、それぞれの審査員が手書きしたコメントが同封されていますが、その紙に丸印が付いているのは、合格(4点、5点)の判断がされているからです。コメントが書かれている場合は、合格レベルと判断されなかった、と言うことになります。

コメントは短い時間で書き込んでいますので、改善点が言葉厳しく書かれているかも知れませんし、私は字も綺麗ではありませんが、お許しいただければと思います。
また、結果が不合格になってしまったとしても、今後の上達のヒントになるようなことを見つけていただければと願います。
更に欲を言えば、次回までにもっともっと腕を上げて、またこのコンクールに挑戦していただければ最高です。

合格された方々にはお祝いを申し上げるとともに、8月19日のステージ本番での演奏を楽しみにしています。

(2023年6月12日)